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「アトリエ」シリーズ

Built to Last: The Aesthetics of Utility

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スウェーデンとストックホルムのMuseum of Far Eastern Antiquitiesでは、2021年3月から2022年1月まで、日本の東北地方に伝わるつぎはぎの生地の数々、「襤褸(ぼろ)」の展示が開催されています。来場者が持参した穴や破れのある服や布に装飾的な刺繍をほどこして、アップサイクルを体験する企画も。来場者が座るために用意された椅子は、スウェーデンのデザインスタジオ、TAFがデザインした「アトリエ バースツール」です。そのシンプルでありながら安定感のあるデザインからは、暮らしの中でつぎはぎを施しながら長く受け継がれてきた生地に宿る美しさとの繋がりが感じられます。

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ここから徒歩5分の場所に位置する国立美術館には、アトリエバースツールに先駆けて2018年に発表された「アトリエ チェア」が並んでいます。スタッキング可能な実用性と普遍性を兼ね備えたレストラン用の椅子の製作を依頼されたのは、ストックホルムに拠点を置くデザインスタジオTAFでした。彼らは、アルテックの創業者であるアルヴァ・アアルトやアイノ・アアルト、祖国を代表する建築家でありデザイナー、スヴェン・マルケリウスらが夢見たモダニズムへの想いと哲学に敬意を払い、木材を素材として選びました。

主張しすぎない実用性と温かさを兼ね備えた木材は、どのような環境にもさりげなく馴染んでくれます。TAFの一人であるマティアス・シュタルバウムは、アルテックとの理想的なコラボレーションを振り返りこう語ります。「ミュージアムという特殊な環境において長く使え、さらにスタッキングも可能な椅子をゼロからデザインするのはかなりの難題でした。そのため開発にはアルテックのような家具メーカーの専門知識と技術が必要不可欠でした。デザインと機能性を両立させた上で、製品としての安全性や耐久性も保証しなくてはならないのですから!」と明かします。

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TAFが目指したのは、時代や環境に左右されることのない普遍的なデザインの創造でした。「最初からこのプロジェクトはスウェーデン国内だけでなく世界展開を視野に入れたものでした。美術館という特殊な環境とインテリア、貴重な作品に囲まれた中で、来場者が腰かけるのは究極にシンプルなこのアトリエチェア。さらに、什器としてではなく、気に入ったら購入してもらえる製品でもあるなんて。とてもわくわくしました。スウェーデン語にはbruksföremålという言葉があります。『日常使いする実用品』という意味です。飾るためではなく、使うためにこの世に存在し、時代を超えて半永久的に使い続けることができる『もの』を指します。はっきりとした用途や目的のために作られたものだからこそ美しく心地よいのです。」

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日常生活の中で長く使うための「用の美」は、北欧のモダニズムの根幹を成すものであり、つぎはぎを重ねて使い続けられてきた襤褸(ぼろ)に通じる美しさが感じられます。アルヴァ・アアルトとアイノ・アアルトもまたその哲学を共有しています。彼らのデザインした家具の殆どは公共空間に向けて考案されましたが、その洗練されたデザインと自然素材による温かさは住まいにも馴染みます。アトリエチェアとアトリエバースツールからなる「アトリエ」シリーズは、TAFが同じ哲学と想いを受け継ぎ、現代の暮らしに理想的な形へと落とし込んだシリーズです。

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