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挑戦と未完成の美 - 未来へ向かうチェア

挑戦と未完成の美 - 未来へ向かうチェア

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アルテック製品は、修理や張替えを重ねることでいつまでも使うことができ、時代や文化を越えて愛され続けています。今や世界中に広がっているアルテックの友人やパートナーたちは、アルテックのデザインをこよなく愛し、人生をともに過ごしています。親愛なる友人たちに、アルテック製品への想いを聞きました。

Something Fantasticはこう語ります。

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1932年にアルヴァ・アアルトによりデザインされた「アームチェア 26」は私たちの一番のお気に入りです。その理由は実用性と洗練されたデザインの中間にあり、ある意味「曖昧な製品」である点です。

1920年の少し前に発足したバウハウスからの影響を受け、アームチェア26はスチールチューブを脚のフレームに用いています。同時にスチールの代わりに木材を使うアアルトの試みはすでに始まり、座面には有機的に曲げられた合板が使われています。アアルトが独自のデザインに辿り着くまでの過渡期にあたるこの椅子に、私たちはアルヴァ・アアルトの人間的な部分を感じ取ることができます。

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スチールと木材の二つの素材が混じり合うことで、後年のモデルよりも粗削りかつ大胆でダイナミックな印象を与えます。そこには挑戦と未完成の美が存在します。外部からの影響、独自の展望が融合した、未来へ向かうチェアです。それは完成品でありながら永遠のプロトタイプであり、その挑戦の想いは時代を越えて私たちの心をひきつけます。1930年代初め、貧しく発展途上だったフィンランドにおいて、アルヴァ・アアルトの自由な発想の息吹を感じると、胸が熱くなるのです。

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Something Fantasticのオフィスと自宅に一脚ずつ所持していますが、どちらも、アームチェア26は、いつでも先へ進むことを思い出させてくれる存在です。このチェアを横目に、自分たちの製品やデザインをさらにより良くできないかを考えています。

追伸:現代のアルテックのコレクションの中では、最新作の「ロープ チェア」からは同じマインドを感じるような気がしています。

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「アームチェア 26」は結核療養所であるパイミオサナトリウムのために1932年にデザインされました。

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