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アルテックとフォルマファンタズマが提案する 新たな木材選定基準「Wild Birch=自然そのままの白樺」

「スツール 60」の90周年である2023年、新たな木材選定基準を採用し、より自然そのままに近い状態のフィンランド産バーチ材を用いた初めての製品が生まれました

Formafantasma Cambio on Finnish forestry 1 min

アルテックとイタリアのデザインスタジオのフォルマファンタズマ(Formafantasma)は2020年からの協働とリサーチを踏まえ、これまでアルテック製品の製造に適用してきた木材選定基準を再定義し、「Wild Birch=自然そのままの白樺」という新たな木材選定基準を考案しました。

スツール60を含むアルテックの家具の80%以上は、フィンランド中央部で栽培、伐採、加工された白樺を素材としています。バーチ材は、その後トゥルク近郊のアルテックの自社工場「A-ファクトリー」に輸送され、そこで最新の製造方法と熟練した職人によるクラフトマンシップを組み合わされた製法で、アルテックの家具へと姿を変えます。近年、世界的な気候変動と工業化の影響で、樹皮の痕跡、枝の節、昆虫による跡、黒い芯など自然ならではの特徴がますます多く表出するようになりました。

この変化に対する答えとして、アルテックとフォルマファンタズマは、森林のあるがままの美しさを讃えるとともに、現代社会への少しの皮肉を込めたストーリーを体系化し、新たな木材選定基準を作りました。「Wild Birch =自然そのままの白樺」を肯定し認める新たな木材選定基準は、自然素材ならではの不揃いな品質を等しく称賛し、個々の木材に表れる自然が刻む痕跡を唯一無二の証として掲げます。それは、サステイナビリティに対する新たな価値の提案に繋がります。

新たな木材選定基準を採用した初めての製品である「スツール 60 ワイルドバーチ」は、フィンランド語で「野生」や「自然そのままの状態」を表すその名の通り、木材に現れる節や色の濃い部位、昆虫による形跡など、森林から生み出されるあらゆる可能性とバリエーションを製品に落とし込んでいます。それぞれの木材がもつ個性を生かしたスツール60ワワイルドバーチは、2023年に90周年モデルとして発表され、2024年よりアルテックのスタンダード製品として製品ラインナップに加わります。

木材選定基準の変更は、アルテックの環境に対する意識を高めるだけでなく、家具業界全体のシステムを再考し変革する指針となります。木々は成長するにつれて何十年にも渡り二酸化炭素を吸収し貯蔵します。木は材料や製品になった後も、二酸化炭素をそのまま蓄えています。そのため、アルテック製品に使用される樹齢50年から80年にまで及ぶ長い樹齢の森を維持すること、伐採のサイクルを伸ばすこと、長く使うことができる木製製品を生産することはとても大切です。

アルテックとフォルナファンタズマについてはこちら

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